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紫堂 圭斗

Author:紫堂 圭斗
少しずつ更新やら日記やら増やしていく予定。

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『東方プロジェクト』


幻想入り停止中(202番目)。

エレメンタルガイストとアーマードコア、あとは友人の為の小説とか色々書いてます(現在更新停止中)。
あとは趣味レベルの絵とか(最近は主にこちらがメイン)。

初めての方はまず『Infomation』をご覧ください。

後、私が怪しいと判断したコメントは容赦なく消させていただきます。

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エレメンタルガイスト聖王国編第1話「崩壊の序曲」/2(ミールインダストリ)

「…では、これにて本日の定例会議を終了します。各重役の皆様、ご苦労様でした」

進行役の秘書の一人が会議の終了を告げると重役達はそれぞれの支社へと帰ってゆく。
一人残されたまだ少女の面影の残る女性は奥の執務室へと戻ると誰もいないはずの空間に声をかけた。

「まさか主のいない部屋に無断ではいる趣味があるとは思ってなかったわ。スパイってこういうこともするのヴァイパー?」

はじめから出てくるつもりだったのだろう。
女性の声を契機に部屋の奥から紳士の身なりをした男がゆっくりと姿を現した。

「常日頃からスパイとしての技術を磨く。これは私の嗜みでもあるのだよフローラ社長」
「そういう話はいいわ。それよりも依頼した情報、集めてもらえたかしら?」

愚問だね、と返してヴァイパーはフローラに1枚のディスクを渡した。
ディスクのデータをモニターに表示するとそこには聖王国内の事細かな情勢に始まり各組織の戦力などのデータが記録されていた。

「いい仕事をするのね。傭兵などやらずに私の諜報機関で働いてみない?」
「あいにくですが私は縛られるのが苦手な性分でしてね。お気持ちだけ受け取っておきますよ」

フローラの勧誘をヴァイパーがやんわりと断っていると部屋のドアが開いて一人の女性が入ってきた。
流れるような黒髪とアメジストを思わせる瞳のその女性はデスクの前まで移動すると、手に持った報告書をフローラに渡した。

「社長、こちらが報告書になります」
「ご苦労様ネクスト。例の件だけどどのくらい進んでる?」
「新型のほうは私が提供した遺産の解析にまだ時間がかかっているようなので本格的な開発はまだ先ですね。エージェントのほうはすでに実践訓練に入っているのでこちらはすぐにでも」

ネクストの返答に満足したのかフローラはにこやかな笑みを浮かべて報告書に目を通す。
そして報告書を読み終え、データのチェックが終了した時フローラはネクストとのほうを見て話を切り出した。


――――――
「とりあえず我が社が行動を起こすのは新型が完成してからにするわ。それまではいつも通り武装集団に兵器援助という形をとります」

もしこのまま武装集団が勝利を収めても裏から実権を握ればよい。
フレイムノヴァ事件からずっと秘密裏に支援を続けてきていることもあり各武装集団はミールインダストリに逆らえない状態であった。
ふと思いついたようにフローラは支持を付け足した。

「エージェントの仕上がり具合を見たいわ。貴女が適当にメンバーを選んで武装集団と共同戦線を取らせなさい」
「了解しました。では私はこれで…」

そのままネクストはフローラの執務室を辞していった。
今度は残されたヴァイパーのほうを見てフローラが指示を出す。

「待たせたわねヴァイパー」
「いいや、気にしてはいないよ。こういう時余裕を持つのも紳士の嗜みだ」
「報酬はあとで秘書から受け取ってください。それともうひとつ、新たな依頼があるのですが」

話の展開をあらかじめ予測していたのかヴァイパーは、突然切り出された依頼話にも動揺することなく落ち着いていた。

「ほほう、このディスクと別件ということは最初の依頼はやはり私を試していたのかね?」
「ええ、実力がある者でなければ頼めない仕事でしたので。で、内容は聖教会の内情と目的、あとは彼らが保有する遺産の調査をお願いしたいのです」

現在聖王国は、4つの武装集団によるゲリラ戦闘を繰り広げられておりその鎮圧で精一杯という状況である。
にも拘らず本来なら協力者であるはずの聖教会が鎮圧に動くこともなくただ自分達の管理施設と区域を徹底防衛してるのみである。
今後、自分が聖王国を支配する上で不明な点が多い聖教会を野放しにするのはあまりにも危険すぎたのだ。
だが、この依頼はかなり危険が伴う。
聖教会は表向きは健全な宗教でもっとも信仰されているのだが、密かに古代魔導遺産の発掘・調査を行っておりすでにいくつかの遺産を手中に収めている。
そして得た遺産の技術で聖教会独自のEGも開発していた。
その為遺産に関わる事柄は徹底的に秘密にし、それらを守るための秘密部隊まであるという噂である。
しばし考えていたヴァイパーだったが決心がついたのかフローラに返事をした。

「ふむ、私も聖教会の暗部というものには興味があった。その依頼受けよう」
「よいのですか?こちらから切り出しておいてなんですがかなり危険ですよ」
「だろうねぇ。その為の秘密部隊や排除用の異端審問官という存在もいるほどだからな。だが、だからこそ己を磨き上げるのにはうってつけなのだよ」

妙に熱のこもった態度に少々引き気味のフローラだったがすぐに平静さを取り戻して契約手続きを行った。
契約を終えて執務室を後にしたヴァイパーは、愛機ネイキッドに乗り込むと依頼内容とは別のものをモニターに表示させた。
それはさきほど自分の隣にいたネクストに関する調査データだった。

「聖教会もそうだがもっとも謎なのは彼女だ。ミールに入る以前の過去や所持しているEGに関してまでその一切が不明とは…」

こちらも調べたほうがよさそうだ。
そしてネイキッドは背景に溶け込むとそのままミール本社を後にした。
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コメント

ヴァイパー格好良いですな(笑
紳士!紳士!スパイ紳士!
「奴にはとんでもない物を知られてしまいました……貴女の恋心です」

……うん、なんか違うね(笑
これからも活躍、期待していますよっ。

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